今回はハイイールド社債のHYGとJNKの紹介をします。
- 「高配当ETFに興味がある!」
- 「ハイイールド社債ってなに?」
- 「債券ETFに詳しくなりたい!」
このような方のお役に立てる記事です。
私は資産1億円を目指すサラリーマン投資家です。(@zakichan_blog)
今回は高い利回りを誇るHYGとJNKの2つを紹介します。
40代後半以降では配当金・分配金といったインカムに重きを置く予定です。

HYGとJNKの結論



HYGとJNKの正式名称
HYGは「iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF」、JNKは「SPDR® ブルームバーグ・バークレイズ・ハイ・イールド債券ETF」が正式名称です。
どちらも”ハイイールド社債”という名称の通り、高利回りの社債というわけです。
ハイイールド債(ジャンク債)とは
ハイイールド債とは「ジャンク債」とも呼ばれます。
債券格付けがBBBを下回る格付けの債券のことです。
債券はリスクが低ければ分配金は少なくなり、リスクが高ければ分配金が高くなります。


HYGとJNKの基本情報
ティッカー | HYG | JNK |
運用会社 | ブラック・ロック |
ステート・ストリート
|
組入銘柄数 | 1317銘柄 | 1,262銘柄 |
運用資産額 | 210億ドル | 91億ドル |
分配利回り | 4.64% | 4.90% |
経費率 | 0.49% | 0.40% |
分配-経費(率) | 4.15% | 4.50% |
分配スケジュール | 毎月 | 毎月 |
※引用元:BlackRock公式HP
※引用元:ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ公式HP
組入銘柄数、配当利回り、経費率に大きな差はありません。
強いて言えば、JNKのほうが「経費率が低い」&「配当利回りが高い」ですね。
HYGとJNKの債券格付け比率
債券格付けの比較してみます。
投資適格 | HYG | JNK |
AAA | 0.00% | 0.00% |
AA | 0.00% | 0.00% |
A | 0.00% | 0.00% |
BBB | 0.88% | -0.23% |
BB | 55.03% | 49.65% |
B | 31.94% | 37.46% |
CCC以下 | 12.01% | 13.06% |
格付けなし | 0.21% | 0.06% |
※引用元:BlackRock公式HP
※引用元:ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ公式HP
JNKの方が債券格付けの低い社債に投資しています。
JNKの方が利回りが高い理由はHYGよりもリスクを取っているからです。



HYGとJNKの債券残存期間
債券の残存期間は長ければ長い程、リスクが高くなり、分配金も高くなります。
残存期間の比較でもJNKのほうがリスクを取っていることが分かります。
JNKの方が利回りが高いのはHYGよりもリスクを取っているからです。
有効満期 | HYG | JNK |
0-1年 | 16.82% | -0.23% |
1-2年 | 17.92% | 2.14% |
2-3年 | 9.23% | 2.11% |
3-5年 | 26.89% | 27.81% |
5-7年 | 12.77% | 33.15% |
7-10年 | 15.46% | 33.38% |
10-15年 | 0.82% | 1.62% |
15年以上 | 0.16% | 0.00% |
※引用元:BlackRock公式HP
※引用元:ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ公式HP



HYGとJNKのチャート
HYG・JNKのチャートを比較してみましょう。


引用元:YahooFinanceUSA
チャート比較では切り取る期間でパフォーマンスが変わってきます。
5年チャートではHYG>JNK、1年チャートではJNK>HYGです。



VOO(S&P500)とBND(総合債券)と比較してみます。


引用元:YahooFinanceUSA
VOO(S&P500)とBND(総合債券)と比べてみました。
▼VOO
変動が大きいが、ピカピカのパフォーマンス
▼BND
コロナショック時も軽傷、抜群の安定感
▼HYGとJNK
値上がりは狙えない
コロナショック時もボコボコ



HYGとJNKを投資戦略に落とし込む
HYG、JNKは高い分配利回りを活かしたインカム目的の投資戦略に適しています。
一方で、値上がり益は狙えないため、キャピタルゲイン目的では適していません。
40歳を超え始めたら、下落したタイミングで一括投資を行います!
年齢が高くなり、インカムの重要度を高める際には、高配当ETFの一角としてハイイールド社債を用いる価値が高くなります。
私であれば経費率が低く、分配利回りが高いJNKの方に投資します。
HYGのほうが安定感はありますが、安定感を求める投資対象ではありません。
安定感を求める投資対象は総合債券のBND、中期国債のVGITなどになります。
投資対象に全てを求めてしまうと、どっちつかずになってしまいます。
↓総合債券のBNDに興味がある方はコチラ


↓中期国債のVGITに興味がある方はコチラ


まとめ
今回の記事ではハイイールド社債のHYGとJNKを紹介しました。
インカムの利回りでは高配当ETFのVYMよりも高い利回りを誇ります。
インカム収入でFIREを目指したい方にとっては投資妙味のあるETFです。
チャートを見たところ、値上がり益を狙えるETFではありません。
キャピタルゲインはVTIやVOOといった株式ETFに任せ、インカムゲインはハイイールド社債に任せましょう。
↓ハイイールド社債以外のETFが気になる方はコチラ!


↓新興国の債券ETFでもインカムは狙えます!


コメント