社員持株会のメリット・デメリットを説明~ポートフォリオの50%は勤務先株式~

今回は社員持株会のメリットとデメリットを書いていきます。

2021年7月現在、私は社員持株会に入会し、限度額を積立しています。

2021年1月時点のポートフォリオに占める勤務先株式の割合は66.1%と、非常に高い割合を勤務先の株式に投資しています。

非常に高い割合を勤務先株式に投資している理由は、貯金や節約を覚える前に、社員持株会に入会し、知らず知らずの間に勤務先の株式に投資をしていたからです。

結婚、出産を経て、自然とお金について考えるようになり、気付いた時には貯金が100万円近くしか無いにも関わらず、勤務先株式の評価額は700万円以上になっていました。

そんな私だからこそ、社員持株会のメリットとデメリットを語れると思って、記事にしました。

目次

本記事の結論

  1. メリットは奨励金、詳しい業界知識、少額から投資可能
  2. デメリットは投資比率、売買タイミング、会社への依存度
  3. 入会する場合はデメリットを許容できる範囲で投資する

社員持株会(従業員持株会)とは

社員持株会(従業員持株会)とは、社員が勤務先の株式に投資を行う制度のことです。社員は給料から天引きされる形で投資資金を支払い、社員持ち株会を通じて勤務先の株式に投資を行います。

強制的に加入するわけではなく、任意で加入を行います。投資額は一定の金額単位で設定ができます。会社から支払われる奨励金であったり、単元未満の投資額で投資を行うことができたり、従業員側の資産形成の手助けとなります。

会社側からすると、毎月一定額を投資してくれる株主を得られること、従業員が株価を上げるために業務意識の改善ができること、といった恩恵があります。

社員持株会のメリット

まずは社員持株会のメリットから説明します。

  1. 会社からの奨励金
  2. 少額から投資可能
  3. 投資家より詳しい業界知識

社員持株会を検討中の人からすると、「どういうこと?」と疑問に思われたはずです。それぞれ順番に説明していきましょう!

会社からの奨励金

企業によって、有無はあると思いますが、一定割合の奨励金を支払っている企業があります。例えば奨励金10%の会社の場合、毎月1万円を投資すると1000円の奨励金を受け取り、1万1000円分を投資することができます。

会社に投資するかわりに、会社からご褒美をもらうイメージです。企業によって奨励金のパーセンテージは変わりますが、5~10%の企業が多いようです。

当然、奨励金の割合が大きい会社であれば、社員持株会に入会するメリットも大きくなるため、奨励金の割合はチェックしましょう。

私の場合、このメリットを強く感じて、会社で定められている限度額で投資を行い、奨励金を最大限受け取っています。奨励金が無くなったら、持株会を退会しようと考えているほど、奨励金は社員持株会の大きな要素だと考えています。

金の豚

年間50万円を投資し、奨励金10%であれば、年収5万円UPするってこと?

ざきちゃん

社員持株会に入会すれば、奨励金分は年収がUPします!

少額から投資可能

社員持株会を利用することで、少額から株式投資を行うことが可能になります。

日本で株式投資を行う場合は100株単位が一般的なため、株価5000円の企業に投資するには50万円の資金が必要です。

社員持株会を利用すれば、例えば1000円単位といった風に、株価未満での投資も可能となります。株価5000円で0.2株取得したことになる会社もあれば、株価を超えた瞬間に1株取得したことになる会社もあります。

株式投資を行ったことがない人にとって、100株単位で投資を行うことの壁は大きいと思います。社員持株会を利用すれば、100株単位というルールに縛られずに、株式投資を始めることが可能です。

私の場合も「株式投資って何?」「ギャンブルでしょ?」と思いつつも、投資額が少額なこともあり、すんなり投資を始めることができました。

金の豚

SBIネオモバイル証券、LINE証券といった100株未満で売買できる証券会社もあるよね?

ざきちゃん

そもそも証券会社を開設しなくても株式投資ができるから凄く手軽!

投資家より詳しい業界知識

一般的な投資家は会社を外から見ているため、内情を知ることはなかなか叶いません。しかし、働いている社員は会社を内側から見ることができます。

会社が発表していない情報をもとに、株式の売買を行うことはインサイダー取引になります。社員持株会の売買規則、株式市場のルールに則った取引を心がけてください。

例えば、業界の市場動向、競合他社と勤務先の対立関係、勤務先の普遍的な強みといったことです。他には、社内の雰囲気、社内の重要課題といったことも把握することができます。

「最近、社員同士が経営意識を持って、業績を改善しようとしている。」といった雰囲気を感じていれば、目先の業績や株価が下がっていても狼狽売りを避けられるかもしれません。

実際、私も一般投資家の立場からすると、勤務先の株式をすぐに売却していたと思います。しかし、一丸となって競合他社よりも優れたサービスを作り出す社内の雰囲気や、いくつもの新規事業に挑戦して立ち上げに奮闘する社風を見ていると、自信を持って株を持ち続けることができています。

何度も言いますが、企業評価へ大きなインパクトを与える情報(企業買収、不祥事)など、一般の投資家が知り得ない情報をもとに取引をすることは違法です。

社員持株会のデメリット

続いて、社員持株会のデメリットを説明します。

  1. 1社への投資比率が高くなる
  2. 売買タイミングが制限される
  3. 会社へ強く依存してしまう

順番に説明してきます。

1社への投資比率が高くなる

株式投資は元本を保証するものではないため、元本を下回るリスクは常に付きまといます。

元本割れのリスクを避けるために、投資先の数を増やす、資産の種類を増やすといった分散投資を行うことでリスクを軽減する工夫を行います。100社に分散投資していた場合、10社の株価が暴落しても資産全体が受ける影響度は10%となりますが、1社に集中投資していた場合、1社の株価が暴落した全てを直撃してしまいます。

2021年7月現在の私の資産額は1,110万円であり、勤務先株式は540万円と全体の51%を占めています。株価が上昇するタイミングでは集中投資の恩恵を授かることができますが、株価が下落するタイミングでは株価下落のダメージを直撃することとなります。

「資産全体のうち、勤務先株式の割合を5%以内にする」といった目安を決めて、分散投資を実施することをオススメします。もちろん、勤務先の業績が大きく傾くことや、株価が急落するケースは稀ですが、分散投資を心がけていればダメージは避けられることを覚えておいてください。

社員持株会は毎月一定額を積立投資を行うからこそ、長期では非常に多額の投資額を実現することが可能です。一方で、自身の総資産における勤務先株式の割合を定期的に確認し、偏りが大きくなりすぎていないかを確認してください。

ざきちゃん

最悪のリスクに備えることが大事!

金の豚

ざきちゃんを反面教師にしてください。

あわせて読みたい
【高橋ダン】ウォール街の分散投資の極意!? 高橋ダンさんの分散投資について考えてみたいと思います! この記事は、 株式投資以外に興味がある方 分散投資を行いたい方 高橋ダンさんのファンの方 に向けて書いてい...

売買タイミングが制限される

一般的な株式投資と違い、勤務先株式は売買タイミングに制限があります。一般的な株式投資の場合、株式市場が開いている日中であれば、リアルタイムで売買が可能なため、社員持株会の売買タイミングに制約があることはデメリットとなります。

社員持株会の株式を売買するには、「社員持株会から証券口座に株式を引き出す」「会社に株式の売買の承認をもらう」といった過程が必要です。会社はインサイダー取引に該当しないか、等を判断したうえで、指定の期間内でのみ売買を認めます。

そもそも社員持株会は長期的な投資を目的としており、短期的な売買を目的としておりません。会社不正なインサイダー取引を認めるわけにはいかないため、株式の売買に対して監視を行うことは当然の行為です。

例えば、私が「明日、100万円必要だ!」と思っても、売却には1ヶ月~数ヶ月以上先だということです。売却が認められたタイミングでは、売りたい価格ではないことだってあります。

会社へ強く依存してしまう

社員持株会に入会することは会社へ強く依存していまう可能性があります。具体的には、社員持株会に入会することで給料、雇用、資産の3点が依存してしまいます。

勤務先の業績が好調なときは、給料も上昇し、雇用も継続し、株価が上昇することにより資産も拡大します。逆に、勤務先の業績が不調なときは、給料が下がること、雇用の継続が難しくなること、株価が下落することで資産が縮小します。

勤務先の株式に投資していない人も給料と雇用の2点は依存しますが、社員持株会に入会することは資産の増減も勤務先に依存することとなります。

依存することが悪いことではありませんが、資産における勤務先株式の割合が高ければ、勤務先に強く依存することになります。万が一、勤務先が倒産してしまったら、雇用を失うだけでなく、資産を失う可能性があることを認識してください。

退職したいタイミングで株価下落を迎えたら、退職できない可能性もあります。勤務先株式の割合を一定以内に抑えれば、たかだか株式に働く環境、期間を握られることは無くなります。

結論:勤務先株式を売却しつつも、社員持株会は継続します。

私は今後も社員持株会を継続します。しかし、総資産における勤務先株式の割合は5~10%未満に落とす予定です。

社員持株会の評価は、社員持株会はダメ!、社員持株会はお得だよ!といった二元論で語れるものではありません。

社員持株会は奨励金、少額投資可能、知識有利の3点ではメリットがあります。私自身、社員持株会に入会したことにより、500万円以上の資産を形成できています。投資元本から考えると2倍以上の含み益が出ていることは超幸運なことです。

一方で、私のように1社に投資比率が偏ってしまうケースもあります。1社の投資比率が高すぎることは、リターンの影響も強く受けるのと同時に、下落のダメージも強く受けてしまいます。

「勤務先株式の上昇が今後も続くだろう」と思えば思うほど、売却が惜しくなる気持ちも凄くわかります。万が一、勤務先の業績が悪くなる、不祥事が出るといった自分がコントロールできない問題が起きれば、資産の多くを失ってしまいます。

世界にはS&P500、全世界株式といった素晴らしい投資先があるので、少しずつで良いので勤務先株式を売却し、分散投資を心がけていきます。

ではでは~~~。

関連記事

有力な分散先はアメリカを考えています。

あわせて読みたい
【徹底比較!】VOOとVTIの構成銘柄、配当利回り、チャートを深掘り! この記事ではS&P500種指数に投資するVOO、全米株式のVTIを比較していきます。 このような方に向けて。 「VOO?VTI?何それ?」「VOOとVTIは何が違うの?」「VOOとVT...

より分散を意識したい方は米国だけよりも全世界に投資するVTをオススメします。

あわせて読みたい
【2022年3月更新】VTとVTIの違い(投資国/セクター/チャート比較) この記事では、全世界に投資するVT、全米に投資するVTIの違いを明確にしていきます。 比較する項目 国セクター銘柄チャート(値動き) 私も投資を始めた頃に、 「VTとVTI...

VXUSに投資することでアメリカ以外の国に丸ごと投資が可能です。

あわせて読みたい
【VXUS】構成銘柄、国別比率、配当利回り、チャートを深堀り! 今回は海外ETFのVXUSを紹介します。 この記事は 「VXUSについて詳しく知りたい!」「先進国・新興国に丸ごと投資したい!」「アメリカ集中投資の分散先を探している!」...

ブログ村の応援をお願いします。

ブログ村
人気ブログランキング

国内株はSBIネオモバイル証券、LINE証券を利用しています。

SBIネオモバイル証券 口座開設
LINE証券口座開設

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次
閉じる