今回の記事では連続増配ETFのVIGを紹介していきます。
私が投資を始めたての頃、「VIGって何?高配当とは違うの?」と疑問に思っていました。
同じようにVIGについて疑問を抱いている方の手助けになれると嬉しいです。
この記事を読んで、得られることです。
- VIGの基本情報を理解できます!
- VIGとVYMの違いが分かります!
- VIGに投資をするか判断ができます!
連続増配ETFのVIGとVYMの比較についてはYoutube動画を配信しています。
もし、気になる方はYoutubeのほうもご確認ください。
結論:私はVIGよりもVYMをオススメします。

VIGの魅力は3点です。
- 配当&値上がり益の両方を狙える
- 10年連続増配企業へ投資ができる
- リバランス不要で企業を組み替えできる

結論ですが、私はVIGに投資していません。



えっ、VIGに投資していないの!?



VIGの中身を調べ、他のETFと比べた結果、投資しないことを判断しました!
値上がり益であれば全米株式のVTI、S&P500のVOOに投資します。
インカムゲインであれば高配当ETFのVYM、HDV、SPYDに投資します。
VIGの増配企業へ投資することのメリットは少ないと考えています。
それでは、本編へどうぞ!
10年連続増配のVIGとは!?


VIGの正式名称は“Vanguard Dividend Appreciation Index Fund ETF”で、日本語ではバンガード米国増配株式ETFと呼ばれています。
アメリカの10年以上連続増配企業を選定し、投資しているETFになります。



連続増配企業って何のこと?



株主への配当金を毎年増やしている企業のことです!
- 株主への還元意識が高い
- 配当金が増える可能性が高い
- 連続増配企業は増収企業が多い
連続増配VIG vs 高配当VYM


VIGが10年間という長い期間、増配を続けてきた企業に投資していることは分かりました!
ETFヒートマップによると、DIVIDEND(配当金)をテーマにしたETFはVIGだけではありません。
例えば、バンガード米国高配当ETFのVYMとは何が違うのでしょうか?VYMは米国の配当利回りが高い企業に投資をするETFです。
今回の記事では「連続増配VIG」と「高配当VYM」を比較していきます!



VIGとVYM、どっちが良いのか気になるね!





VIGは低コストで連続増配企業247社に投資可能!
項目 | VIG | VYM |
---|---|---|
運用会社 | バンガード | バンガード |
組入銘柄数 | 247 | 416 |
純資産総額 | 721億ドル | 464億ドル |
配当利回り | 1.50% | 2.90% |
経費率 | 0.06% | 0.06% |
配当-経費(率) | 1.44% | 2.84% |
配当スケジュール | 年4回 | 年4回 |
VIGは10年連続増配企業の247社に投資を行い、配当利回り1.50%の実績です。
VYMは高配当企業の416社に投資を行い、配当利回り2.90%の実績です。
どちらも経費率0.06%なので、基本情報だけの比較ではVYMの勝利です!



だったらVYMで決定だね!



VYMとVIGはアメリカ企業に限定して投資している!


VIG、VYMはアメリカの3700社のうち、それぞれの条件に見合った会社に投資しています。
具体的には、VIGであれば「10年間連続増配している」という条件に見合った247社に投資し、VYMであれば「高配当」という条件に見合った416社に投資しています。
意図的に企業を選別しているため、VIGとVYMには特徴や偏りが出来ている可能性があります。



配当利回りや経費率だけで決めるのはせっかちってことね?



VIGは資本財が強く、VYMは金融が強い!


VIGとVYMが投資しているセクター(業績)比率を見ていきます!
VIGでは資本財セクター>一般消費財セクター>情報技術セクターの順番で投資比率が多いです。
一方、VYMは金融セクター>生活必需品セクター>ヘルスケアセクターの順番で投資比率が多い結果でした。



同じアメリカ、配当に注目したETFなのに、業種が違う!



配当利回りが高い業種もあれば、連続増配企業が多い業種もあるってことみたいだね!
セクター名 | VIG | VYM |
---|---|---|
情報技術 | 13.0% | 7.9% |
一般消費財 | 16.6% | 8.4% |
資本財 | 22.2% | 9.9% |
ヘルスケア | 15.2% | 12.1% |
金融 | 14.1% | 22.1% |
生活必需品 | 10.0% | 12.8% |
不動産 | 0.0% | 0.0% |
通信 | 2.2% | 7.4% |
公共事業 | 3.8% | 8.2% |
エネルギー | 0.0% | 6.6% |
素材 | 3.1% | 4.8% |
VIGではMicrosoft、Visaに投資可能!


VIGとVYMの投資銘柄を見ていきます!
VIGではMicrosoft、JPMorgan、Johnson & Johnson、Walmart、Visaといった企業に投資しています。
VYMは配当利回りで銘柄を選別しているため、MicrosoftやVisaといったハイテク企業に投資できていません。



なんでVYMはMicrosoft、Visaに投資していないの?



Microsoft、Visaは連続増配しているものの、株価上昇によって配当利回りが1%未満だからVYMでは投資されていないみたい!





Microsoftは8倍、Visaは10年間で11倍!?



参考に載せているVOO(S&P500)が弱いと錯覚してしまう…!



なるほど~!VIGはこういった銘柄にも投資できるのは凄くイイ!
VIGの配当金推移


VIGとVYMの配当金と増配率をグラフにしてみました!



VIGは増配企業に投資しているから、どんどん配当金が増える?



グラフを見たところ、VYMもVIGも増配率は変わらないですね。



VYMは高配当かつ増配率も高いってことか!



配当金を目的にするのであればVYM一択ですね。
VIGはキャピタルゲイン(値上がり益)も狙える!


VIG、VYMのチャートを比較していきます!※参考にVOO(S&P500)も載せてます。



パフォーマンスはVOO>VIG>VYMってことだね。



パフォーマンスを追い求めるならVOO、配当金を求めるならVYMだね!
結論:VIGの投資判断





結論、私はVIGには投資をしていません。
投資の目的を大きく2つに分けると、「キャピタルゲイン(値上がり益)」or「インカムゲイン(配当益)」に分けられます。
キャピタルゲインであればVOOが優位でしたし、インカムゲインであればVYMが優位でした。
VIGの増収企業に投資しているメリットは、私の投資目的には合わなかったため、投資していません。
VIGをオススメする方



「増配していること」に重要視する方はVIGをオススメします。
VOOやVTIには配当を出していない企業(Google、Facebook、Amazon)もあります。
無配企業には投資したくない方は”VIG”をオススメします。
10年間連続で増配してきた企業は株主還元の意識は高いです。
VIGが投資している企業は、各企業の業績が不安定な時期や、コロナショックといった未曾有の危機の際にも株主還元を続けてきた企業たちです。
そういった企業に投資することで、安定的な配当収入を築くことができると思います。
- 配当&値上がり益の両方を狙える
- 10年連続増配企業へ投資ができる
- リバランス不要で企業を組み替えできる
最後に
VIGに投資している方々には心地良い記事ではなかったと思います。
私が気づいていないVIGの魅力などがございましたら、メッセージやコメントでご教示いただけると幸いです。
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